このブログでは長らく Airmail というデザインテーマを使っていたのですが, レスポンシブデザインに対応していないなど, 現代の使い方 (アクセスのされ方) に照らしてみるとやや時代遅れという感が否めませんでした.
そんなわけで体験を現代化するため, あとはついでにはてなブログが吐き出す HTML の構造も知っておきたかった (?) ので, デザインテーマを作ってそれに変えました.
作り方
まずははてなブログ公式のヘルプやボイラープレートを参考にします.
はい, ここまでで作れば作れるということがわかったので, 一旦全部忘れます.
ボイラープレートのリポジトリは Sass / SCSS を使ってデザインテーマをビルドするための一式が入っているのですが, ツールチェインがやや古びていたり, 変更を加えた時もページを自動リロードしてくれなかったりします.
とはいえやはり現代ともなれば自動リロードくらいしてほしいですし, 同時に付随するスクリプトのビルドもしてほしい. ということで Vite を使ってピャッと開発環境を用意しました. このあたりは元気が出たらボイラープレートの方にフィードバックします...
Vite には Backend Integration といって HTML を配信するサーバー (今回ははてなブログのサーバー) と CSS や JS を配信するサーバー (Vite) を分離できる機能があるので, これを使うことにします.
まずは (index.html
は置かないので) vite.config.js
に以下のようにエントリポイントを設定して, 開発サーバーを起動しておきます.
export default { build: { rollupOptions: { input: ["src/style.scss", "src/script.ts"], }, }, };
ブログのデザイン設定の CSS はこういう感じにレスポンシブ対応を示すおまじないだけを残して空にしておいて,
/* Responsive: yes */
ブログの詳細設定から <head>
内にこういうのを入れておきます.
<script type="module" src="http://localhost:5173/@vite/client"></script> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="http://localhost:5173/src/style.scss" /> <script type="module" src="http://localhost:5173/src/script.ts"></script>
これで開発環境は完成. 簡単ですね.
配色
配色は思いつきで適当に決めました. たぶんどこかで見たんだと思います.
色まわりは CSS custom properties で管理しているので, 特に意味はないですが後からカスタマイズしたりして遊べます. 特に意味はないというのは言い過ぎで, ダークテーマを作ったりするのに使えます.
試しに JavaScript で配色を変えるボタンを用意してみました. これこそ特に意味はありません.
面影
突然まるっきりデザインを変えてしまうと以前のブログと同じブログであると認識してもらえなさそうなので, 元々のデザインにあったエアメール風のストライプの意匠を引き続き使って, やや面影を残した感じにしています.
とはいえこのストライプ, 狭い画面でブログを読んでいるとややちらつくという欠点もあるので, 適当なところでフェードアウトもさせるようにもしています. あなたがこの文章を読んでいるということは, もうそこにストライプはいないでしょう...
ヌー
といったようにデザインテーマを作ってみました. 思ったより複雑なこともなく, まあまあ当初の目的は果たせたのではないかと思います.
(もし見た目が変な箇所・記事を見つけたらこっそりまたはこっそりではなく教えてください.)