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インターネット観

日記

あるいはなぜ私がネットで実名を出さず, ネット以外でハンドルネームを出さないのかについて.

なぜ

これは私が「インターネットを public ではあるけれど official ではない状態で使いたいから」ということに尽きる. わざわざ英語なのはカッコイイからとかそういうのではなく, 日本語で書くとどちらも「公」になって紛らわしいからである.

そもそも public (private), official (casual) とは

私はこれらは全く別の概念だと思っている.

public か private か

これは誰もが制限なく受信 (閲覧したり, 発言を聞いたり) できるか, ということである.

ネットであれば閲覧に制限をかけているか, かけていないかということで, ネット以外では, 例を挙げるなら, 公開されている講演での発言, 人の多い店舗での会話は public だし, 何らかの個人面談, 友人と自宅で話したことなんかは private だろう.

official か casual か

これは発言に対して持つ責任の重さや, どの程度のユーモアなら許されるのかといったものの度合いである. 定義が曖昧だけれど, そもそもこんなところではないだろうかと思う. さらに public かどうかとは違い二値ではないので, あくまで official 寄りか casual 寄りかという判断になる.

まあ, 「にゃーん」と言えるなら casual 寄りで良いし, そうでないなら official 寄りとかでいいと思う.

public であることと official でないことは両立するか

私は両立すると思っている.

ただし両立するのは, public でありながら, casual 寄りの人物または, そもそも全く無関心の人物しかいないという状況のみである. 先に挙げた例では人の多い店舗というのが一番近いだろう.

なぜ私が (以下略)

さて本題.

上に書いた public であることと official でないことが両立した状態をネット上で生み出すためには, 自分にとって official 寄りの人物を, 全て無関心の領域に押しやってしまえば良い. (全ての official 寄りの人物を casual 寄りに持ってこれるほど, 私のコミュニケーション能力は高くない.)

私はネット上で実名を出さず, official 寄りの人物には極力ハンドルネームを知らせないことにしているのは, これを実現するための一つの手段としてである.

そもそもなぜ public と official でないことを両立させたいのか

これについては完全に私の価値観の問題なので別に同意して貰わなくても良いが, これが一番情報交換ができて, ストレスが溜まらないから. 以上.

たまに「ネットで意見を発信したいなら実名で所属を明らかにせよ」みたいな, public かつ official を強制しようとする人物がいるから, たぶんこの価値観は人によって違うのだろう.

困ること

以下愚痴っぽくなるので, 読まなくても結構です.

私がネットで実名を出さず, ネット以外でハンドルネームを出さないとはいっても, 完全ではない. 例えば大学のサークル内では私のハンドルネームは公知となっているし, その他にも親しい友人などにもハンドルネームは知られているといったように, ハンドルネームの管理については結構適当である.

ここでいくつか問題が出てくる.

上に書いたように, 私はストレスを溜めないためにネット上に casual な発言をばら撒くが, これはまかり間違っても official な場に引きずり出して欲しくない.

例えばだけれど, 極めて casual な関係にある友人との, 本当にどうしようもなくくだらない会話を, 自分にとって相対的に casual なやりとりをしない人物 (学校の教師とか, 親とか. あくまで友人と比べてである) に聞かれたらどうだろう. 少なくとも私は, 気分が悪くなっても良くなることはない.

これと同じことで, そこらへんの察しが悪い人物が, 私にとってそこまで casual な関係でない人物の前で, 私のあくまで casual な体で書いたネット上の発言や, さらにはハンドルネームすらも引きずり出してくることがある.

逆にネット上で (私のに限らず) 実名やそれに準ずる情報を気軽に書く人物もしばしば見かける.

これらは先ほどの「public であることと official でないことを両立させる」ために私がしていることを根底から覆す行為なので, 脅威以外の何物でもない. もしこれを読んでいたら察して, そういった行為を控えて欲しい.

最近危惧していること

ところで今年の夏に私がインターンシップでお世話になったはてなには, 互いをハンドルネームで呼び合う文化が存在している. これをはじめとして先日の Kyoto.js での発表など, ハンドルネームを使ってネット以外に顔を出していると, ハンドルネームが実名と同じ役割を持ってしまい, 実質的にネット上で実名を出しているのと変わらなくなってしまって public かつ official でない状態が保てなくなってしまうのではないかと危惧している.

比較的小さなコミュニティであれば, official でない状態であるために, 全員と casual な仲になるという方法もとれるが……

最近は万が一のために逃げ場を用意することに余念がない.